アイアンのロフト角度について

アイアンは距離を正確に刻むゴルフクラブです。そのためアイアンのロフト角度はある一定の間隔を設定されていなければなりません。アイアンをセットで買うのはそのためです。

アイアンのロフト角度

メーカーも違う・ブランドも違うアイアンではロフト角度がバラバラになってしまいます。

1番手違うと10~15ヤードの間隔

一般的にアイアンの番手が1つ違うと、10ヤードから15ヤードの差が出るはずです。ロングアイアンでは3度ほど、ミドルアイアンからショートアイアンで4度ほどの間隔になっているようです。近年のアイアンセットはこのようなロフト角度になっています。

1番手違うと10~15ヤードの間隔 アイアン番手別飛距離

最新アイアンは飛距離アップしている!?

最近のゴルフクラブ事情は少し説明の仕方が間違っているというか誤っている気がします。やさしいアイアンというと飛距離が出るクラブという感じになっているようです。やさしいことが飛距離アップというのはどうかと思います。

最初に使っていたアイアンセットの7番アイアンは、130ヤードくらい飛んでいたのに、最近のゴルフクラブに変えると、何と!170ヤードを越えることもあるわけです。これは私が経験したことなので間違いありません。

飛距離にロフト角度が関係している

この40ヤードって何でしょう!最初に使ったアイアンは親父から譲ってもらったアイアンセットで、現在のアイアンセットは同じ番手でもロフトが4度も立っていたのです(ストロングロフト)。もちろん、親父のアイアンセットはマッスルバックでスチールシャフトだったわけです。

キャビティバックアイアンに変わったこと、カーボンシャフトになりしかもクラブが長くなったこと、練習してヘッドスピードがアップしたことも飛距離アップの要因ですが、ロフト角度が一番影響があると思います。

当時は打ち比べたので間違いありません。現在はマッスルバックアイアンのスチールシャフトにしていますが、全体的にロフト角度が少し多くなっていて(寝ていて)飛距離は落ちています。

ロフト角度の変化でアイアンセットの形態も変わってきた!

それくらい最近のアイアンはロフト角度が立ってきているのです。そうなると、ただでさえむずかしかったロングアイアンのロフト角も立っているわけですから上がらなくなるのは当然です。とても打てる代物ではなくなるのです。ロングアイアンは難しくなってしましました。

そのため、アイアンセットが3番アイアンからのセット販売だったのが、ロングアイアンを抜いた5番アイアンからのセット販売が主流になってきたわけです。

ライ角と同じくロフト角度にもばらつきがあるロフト角度の調整

アイアンショットは一定の距離を刻むことが目的です。距離が正確に刻めないのであれば、ロフト角度が正確に間隔を保っているのか疑問になります。

正規のゴルフクラブメーカーで作ったものだから間違いないだろうと考えてしまいますが、実際はそんなことはありえません。許容範囲内だとしても誤差があるわけです。

1つの番手だけ大きな誤差があることもあります。こうなると、番手間のロフト角度の間隔が偏ってしまい片方の間隔が大きくなりもう一方の間隔が小さくなります。

また、許容範囲内であったとしても5番アイアンが寝ていて、6番アイアンが立っている場合は二つのクラブの飛距離はさほど変わらなくなります。そればかりか5番と6番のアイアンを挟むクラブの飛距離の差が10~15の範囲で収まらなくなってくるわけです。この逆のパターンも想像できます。

このようなときは、ライ角調整同様に、ロフト角度の調整をしてもらくことになります。ロフト角度の調整はライ角調整といっしょにしてもらうことが良いと思います。ライ角調整でもこのことは少しだけお話しましたのでそちらを参考にしていただければ幸いです。

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