ロールで飛ばす

”けん”です。本日のゴルフレッスンは「昔の飛距離を取り戻す」です。「昔はもっと飛んだのに!」ということに覚えがあると思います。あるホールで目印になる大木やバンカーを越えていたなど、しっかりと覚えていることでしょう。

当時に比べると確かに方向性は良くなったけど飛ばなくなったと感じています。理由として考えられるのは「無理をしなくなった」とか「若かった」ということにして片付けていませんか。あの飛距離は幻だったのか、自分の思い違いだったのか・・・。

初心者のころやゴルフに真剣に取り組み始めたころ、「今よりもっと飛んだ」という経験はみなさんあるものです。ゴルフを続けてきて技量も上がり、ドライバー(クラブ)も進化しました。年齢から来る体力の衰えよりも技量やドライバーの進化のほうが勝って(まさって)いる現在、飛距離は伸びなければおかしいのです

ロールで飛ばす

練習をすればするほどヘッドスピードも上がるのも事実です。ゴルフにのめり込んでいる人は実際に数年で10m/sくらい上がるものです。一概に言えませんが、年齢的に20歳代で初めて30歳代の時の歩言うがヘッドスピードは速くなっていると思われます。

「練習で筋力がついた!?」というよりもクラブを効率よく振ることができるようになったことが一番の要因だと思います。

また、練習を積めば、クラブの芯に当てる確率が高くなってきます。実際に、ドライバーの芯の部分だけが白くなっていたものです。(近年のドライバーはフェース面の塗装がないため見かけなくなりました。)ほとんど変わらず同じところに当てることができるようになります。

普段から90台程度でラウンドできるゴルフ歴の長い人は、ほぼ毎回ドライバーのフェースの同じところに当たっていることが分かると思います。(シールやスプレーなど確認するものがありますのでそれを利用してみてください。)

「少し先っちょに当たったなぁ」とか「少し下気味に当たったなぁ」なんて感じることがありますが、実際はボール半個分ずれることはないと思います。それくらい感覚的に細かい部分まで感じ取ることができるようになるものです。

そのためフェースの向きもかなり敏感に感じることができてフェースが開いてインパクトすると「スライス」、閉じ気味で「ヒッカケた」とボールの行方を見る前に分かるものです。これはゴルフ初心者のときは感じなかった感覚です。ボールを目で追うことすらむずかしかったと思います。

スイングが安定していない初心者のころは満遍なくフェースのいろんな場所でインパクトしています。そのためボールはあちこち飛ぶわけですが、稀にベストなインパクトを迎えることがあるわけです。滅多にない飛びに驚き、しっかりと頭の中に刻まれることになります。

それが「昔はもっと飛んだのに!」ということになるのです。一般的にフェースの芯に当てることが一番飛ぶと思われがちですが、実際はフェース面の少し上。欲を言うならフェース面の少し上で、しかも少しだけトウ寄りで打つことが最も飛ばすことができるインパクトです。

芯に当たる感覚はとても心地よいため練習では芯に当てる練習をするものです。しかし、芯に当てるよりも上記の位置に当てるほうが現実的には飛ぶわけですから、練習すればするほど飛ばない練習をしているということにもなります。初心者でも間違って上記の位置でインパクトすれば稀に飛ぶことがある理由です。

フェース面の少し上に当てると、インパクトが緩い感じがして感覚的には飛びそうにないので、自信なくボールの位置(セカンド地点)に向かうと、自分のボールなの!?とビックリするくらい飛んでいることがあるのです。

アイアンの飛距離は以前とそれほど変わらない、むしろ今のほうが飛んでいるって方はもう一度ドライバーのインパクト位置を確認してみてください。フェースの上部で打ちましょう。縦のロールを利用するのです。無駄に芯に当てる技術がついているかもしれません。

同じように振ることができるなら、ティーをほんの少しだけ高くするだけです。スイングを変える必要はありません。ティーを高くすることでスイングも変わってしまう人もいますが、これでは意味がありません。ティーを高くする前の仮想のボールを打つつもりで行なってください。

今のほうが飛ぶじゃない!ということになることを期待しています。

ではまた