1ラウンドの中で使用する頻度が少ないフェアウェイウッド。ここではフェアウェイウッドを選ぶ場合に考えるべき項目について解説します。


人気フェアウェイウッドメーカー


フェアウェイウッドを使用する場面

フェアウェイウッドを選ぶ前に使用する場面を考えることで自分に合ったフェアウェイウッドがイメージできます。以下が一般的なフェアウェイウッドを使う場面です。

  • パー5の2打目
  • 距離の短いパー4
  • 距離の長いパー3
  • ミスショットで2打目の距離を残した時
  • 狭いホールのティーショット

フェアウェイウッドを使う場面といえばこんな感じでしょうか。すべてにおいて共通する事は打つ時にプレッシャーを受けたくないということです。これは他のクラブでも同じですが、特にフェアウェイウッドでは如実に当てはまることです。

フェアウェイウッドは簡単なクラブを使うという考え方

皆さんはどうでしょう。私はあまりフェアウェイウッドを練習しません。そういう方が多いと思います。練習場で毎回アイアンとドライバーを練習するのに対し、フェアウェイウッドは3回練習に行っても打たない時もあるくらいです。

「アイアンとドライバーを練習したらフェアウェイウッドも打てるようになった」というくらい簡単なクラブを選ぶことを個人的にはおススメします。とくに練習時間が限られている方は、アイアンとドライバーでフェアウェイウッドを練習に当てる時間がない場合もあります。ロングアイアンやミドルアイアンがある程度打てれば、フェアウェイウッドだって打てるくらいやさしいものを選ぶことも1つの選択肢です。

複数のフェアウェイウッドセッティング

ゴルフもある程度、基礎体力が必要な時代がありました。それなりに運動能力に長けた人でなければプロゴルファーにはなれなかったはずです。しかし、近年、女子プロを見ていると様変わりしていることに気づきます。

とても体力があると思えないゴルファーがたくさんプロになっているのです。体力的に恵まれていないにもかかわらず、ジュニア時代からゴルフをしているのでプロになったなどの理由です。アプローチなども感覚で覚えてしまっている人たちです。

それでも、プロとなるとある程度のアイアンを打てなければ賞金を稼ぐことができません。そのため楽に距離を出すことができるフェアウェイウッドの複数セッティングが生まれたのだと思います。

それまでウッドといえば、ドライバー(2W/ブラッシーは使いませんよね)、スプーン、バフィー、クリークまではよく使っていました。フェアウェイウッドはバフィーだけでカバーする人もいましたし、スプーンを使っている人はアイアンまでの間を埋めるためにクリークを入れていた人も多かったのです。

しかし、時代は変わり上記のような理由により、体力的に飛距離を望めない人は、複数本のフェアウェイウッドでクラブセッティングするようになったのです。それが男子プロゴルファーにも飛び火したのです。

同じ距離を打つのであれば、やさしいクラブで打ったほうが良いに決まっているといった考えから男子にも広がりました。男子プロに広がると当然、アマチュアは真似をするものです。今まで、ロングアイアン一辺倒の男くさいゴルフからフェアウェイウッドで狙う今どきゴルファーになりました。

現在では、21番ウッドまで見つけました。ロフト角度は52度。アイアンで換算するとアプローチウェッジに相当するロフト角度になります。今後はどうなるのでしょう。

パワーがなく2打目の距離が残るという方は難しめのフェアウェイウッド

体力的に飛距離がでない、またはシニアの方(中には飛ばし屋もいますが)は難しめのフェアウェイウッドを選んだほうが良いと思います。これに該当する方はフェアウェイウッドをアイアンの代わりとして使用すること前提です。練習場でもフェアウェイウッドを使うことが多いわけですからなおさらです。クラブにやさしさを求めるとどうしてもスイングに遊びを作ってしまいます。

複数本のFWはメーカーとモデルは揃えたい

今では各メーカーからたくさんの番手のフェアウェイウッドが出ています。一番良いのはメーカーのブランドを揃えることです。アイアンだって8番アイアンはブリヂストン、9番アイアンはダンロップという方はいないと思います。

フェアウェイウッドを2打目に使うのであれば同一メーカー・同一モデル(ブランド)にするべきです。その際注意したいのはロフト角度。最近は同一メーカー同一モデル(ブランド)でもたくさんのロフト角があります。ありがたい半面悩んでしまいます。ストロング(+)なるものまでありますから間違わないようにしたいものです。

このストロング(+)ですがメーカーによって解釈が異なります。たとえばあるメーカーでは3Wと4Wがあるとします。+4Wは単純にロフト角度が3Wと4Wの間のロフトだったり、あるメーカーではディープフェースの事を指したりします。

注意したいロフト角度

フェアウェイウッド同士、ドライバー・ユーティリティ・アイアンとの繋ぎでロフト角度が重なってしまうことは避けたいものです。最低でも3度ほどの差を出すようにしてください。そうしないと飛距離的に変わらないか、場合によっては小さい番手の方が長さも短いため打ちやすく飛ぶことも考えられます。

一般的なロフト角度は以下の通りですが、メーカー・モデルによって違います。

フェアウェイウッドの一般的なロフト角度
番手 ロフト角度(°)
3番ウッド 15
5番ウッド 19
7番ウッド 23
9番ウッド 27
11番ウッド 31
13番ウッド 35

番手が3番から5番、7番となるにつれ、総重量が重くなるのはアイアンと同じです。